講座概要
美術の見方が変わる
人物・理論・背景から読み解く連続講座
専門用語もそのつど分かりやすく解説します。はじめての方も安心してご受講いただけます。
各講座は章構成で、順を追って丁寧に進めていきます。
このような方が受講されています
展覧会で、「好き」の先にある面白さに触れたい方
作家、美術史家、美術批評家の思考にも触れて、美術をより深く味わいたい方
大人の教養として、美術を体系的に学び直したい方
※ 「芸術理論入門」は54名の方にお申し込みいただきました。
ご受講にあたって
オンライン(Zoom)── パソコン・タブレット・スマートフォンからご参加いただけます。
当日ご都合が合わなくてもご安心ください。講座は配信日から2週間までいつでもご視聴いただけます。
各回の講座内で、ZoomのQ&A機能からご質問いただけます。
講座当日に、PDFデータの講座資料を配布いたします。
これからの講座(2026年4月〜)
講座一覧
『クレメント・グリーンバーグ─趣味の論理/批評の倫理』出版記念講座
2026年4月4日、4月11日:11:00〜12:30
戦後アメリカにおいて最大の美術批評家とも呼ばれるクレメント・グリーンバーグ。その評価には大きく二つの側面があります。鋭い観察眼に裏打ちされた批評が広く流布し、多くの画家や批評家に決定的な影響を及ぼしたという側面。そして、1960年代後半から現在にいたるまで痛烈な批判にさらされ続けてきたという側面です。批判を浴びても多くを語らなかったグリーンバーグ。では、彼は何を見て、何を考えていたのでしょうか。本講座では、新刊『クレメント・グリーンバーグ──趣味の論理/批評の倫理』をもとに、批判と支持の奥にあるグリーンバーグの眼と思考に迫ります。
2026年4月4日
第1回 なぜグリーンバーグは批判され続けたのか─その実像をめぐって
2026年4月11日
第2回 批評家はなぜカントに向かったのか─グリーンバーグの美学を解き明かす
美術を読み解く12講
▶︎ 2026年4月18日より
前半では、ヴァザーリの伝記的方法、ヴィンケルマンの古典の創出、ディドロのサロン批評、ボードレールの近代性、ラスキンの観察の倫理、フライの形式分析をたどりながら、美術史と批評の方法がどのように形づくられてきたかを見ていきます。
後半は、戦争の影が色濃くなる時代と戦後に視点を移します。ベンヤミンの複製技術論、グリーンバーグとT・S・エリオットの大衆文化論を経て、さらにゴンブリッチの知覚論、ソンタグの反解釈、バーガーの視線と権力の分析、そしてディディ=ユベルマンの残存とアナクロニズムへ。作品を読むこと、語ることの射程がどこまで広がりうるのか、そのスリリングな過程を描き出します。
前編 2026: 4/18,5/2, 5/16, 5/30, 6/13, 6/27
第1回 ジョルジョ・ヴァザーリ
伝記的方法の誕生─進歩史観としての美術史
第2回 ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン
古典の創出─ギリシャ規範と古代様式史
第3回 ドゥニ・ディドロ
批評の形成─サロンと鑑賞者の誕生
第4回 シャルル・ボードレール
近代性─「モデルニテ」の美学
第5回 ジョン・ラスキン
見ることの倫理─観察と真理の方法
第6回 ロジャー・フライ
モダニズム批評の成立─形式分析の論理
後編 2026年7月〜9月
第7回 ヴァルター・ベンヤミン
複製技術とアウラ─受容と伝統の変質
第8回 クレメント・グリーンバーグ×T・S・エリオット
大衆社会と芸術の危機─『アヴァンギャルドとキッチュ』と「伝統」
第9回 エルンスト・ゴンブリッチ
再現とスキーマ─知覚の理論
第10回 スーザン・ソンタグ
反解釈─感受性の回復
第11回 ジョン・バージャー
視線と所有─イメージと権力の構造
第12回 ジョルジュ・ディディ=ユベルマン
残存とアナクロニズム─多層的な時間としての美術史
美術を読み解く12講
▶︎ 後編 2026年1月10日開講(開講後も、随時お申し込みできます)
芸術学の父フィードラーから20世紀以降の美術批評までを手がかりに、芸術作品をどのように読み、どのように理解するのかを整理する講座です。理論を「知識」として学ぶだけでなく、鑑賞のための「ツール」としても学びます。
前編 2025年10月〜12月
第1回 コンラート・フィードラー
芸術制作における視覚と身体
第2回 アロイス・リーグル
芸術意志と触覚性/視覚性の論理
第3回 ハインリヒ・ヴェルフリン
視覚的層の暴露─5つの基礎概念
第4回 エルヴィン・パノフスキー
ヴァールブルク学派とイコノロジー研究
第5回 クレメント・グリーバーグ
モダニズム絵画の平面性と純粋視覚性
第6回 マイケル・フリード
ミニマルアートと客体性/演劇性の理論
後編 2026年1月〜3月
第7回 ハロルド・ローゼンバーグ
アクションペインティングと実存主義
第8回 ロザリンド・クラウス
芸術作品のオリジナリティと複製性
第9回 ダグラス・クリンプ
複製技術と空想美術館
第10回 クレイグ・オーウェンス
アレゴリーとアプロプリエーション・アート
第11回 ニコラ・ブリオーとクレア・ビショップ
関係性の美学と敵対性
第12回 ジャック・ランシエール
無知な教師と観客の解放、そして『人工地獄』へ
古典・ロマン・モダンをつらぬく12講
※本講座は終了しました
規範としての古典古代の遺産を起点に、ルネサンスから19世紀、モダンへ。当時の時代状況と古典との関係から、西洋美術の変化の軌跡をたどります。
前編
第1回 古典古代の遺産
西洋美術の原点をひも解く
第2回 ルネサンスのはじまり
中世から古典古代の復興へ
第3回 ダヴィッドとアングル
ロココに対する反動と古典への回帰
第4回 ジェリコーとドラクロワ
古典主義に抗う社会変革の情熱
第5回 クールベ
見たものしか描かないリアリズムの革命
第6回 マネ
体制と反体制のはざまで絵筆を握り続けた画家
後編
第7回 ルノワールとスーラ
光をめぐる闘争
第8回 セザンヌ
ゾラとの絆が残した光と影
第9回 マティスとピカソ
色と形が交錯するふたりの対話
第10回 デュシャン
アルチザンを放棄した創造のゆくえ
第11回 ダリ
偏執狂的発想がもたらす超現実の世界
第12回 ポロック
あまりにも短命な革命児
(全12講)
※本講座は終了しました
ボードレールの「モデルニテ」を起点に、マネ、印象派、ダダ、シュルレアリスム、モダニズム、現代美術までを通史的に扱う連続講座です。フランスからアメリカ、そして日本美術へと視野を広げながら、モダンアートの全体像を描き出します。
前編
第1回 伝統を超えて
ボードレールが見た新たな芸術の胎動
第2回 現在を輝かせる
クールベとマネが切り開いた「いま・ここ」の美学
第3回 光と色彩の革命
マネから始まる印象派の探究
第4回 理性と美への抵抗
ダダイスムが仕掛けた芸術の転覆
第5回 超現実を求めて
シュルレアリスムの不思議な世界
第6回 イズムの生起・交替
次々と生まれ変わるモダンアートの潮流
後編
第7回 平面性と視覚的イリュージョン
クレメント・グリーンバーグが見たモダニズム絵画の特徴
第8回 究極のシンプルさを求めて
マイケル・フリードとミニマル・アート批判
第9回 オリジナリティの神話を解体する
ロザリンド・クラウスが示すポスト・モダンの地平
第10回 形なき芸術の挑戦
コンセプチュアル・アートが試みる概念の芸術
第11回 日本的感性を求めて
もの派が体現する近代美術の超克
第12回 日本の革新性と原点回帰
前衛美術の日本からスーパーフラットへ
大澤慶久公式ウェブサイト
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